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>1943年3月2日、3日のビスマルク海海戦では、連合軍は爆撃機114機、戦闘機54機を投入して、ニューギニアへの増援部隊を乗せた8隻の輸送船をすべて撃沈している(さらに漂流者に対して執拗な銃撃までしている)。
>米軍が輸送船の攻撃を優先するのは、上陸前の船を攻撃するのと、上陸後に拡散した乗船部隊を攻撃するのでは、前者のほうがはるかに効率がよい、という合理的な判断からだろう。
>この輸送船に対する攻撃・防御の優先度の差が、大東亜戦争において大きな影響を及ぼす結果となった。
別のエントリでも失礼させて頂きました。ダンピールの悲劇についての話とお見受けしますが、さすがにこの仰りようはあんまりと思いました為、書き込ませて頂きたく思います。
この作戦においては日本側は南東方面陸海航空兵力の総力と言って良い規模である百機以上の戦闘機隊を投入し、上空直援に当たっています。
但し、ラバウル~ウエワク方面からのローテーションによる交代援護となったため、多数の敵機に突破を許し大損害を受けたというのが概ねと思います。
攻撃側の方が戦力を集中でき、防御側に対し優位に立てるというのは同時期のガ島方面で陸攻隊が敵船団に対し度々戦果を挙げている事からもお分かりになるかと思います。
また帝国海軍は同方面では大海指60号と大海指107号において、航空兵力・潜水艦など含めた戦力での敵輸送路破壊を命じており、後者に至っては、
「1)他の作戦に支障なき限りあらゆる使用可能な兵力及び機会を利用し極力敵の海上交通を破壊攪乱し以て敵国の屈服を促進す。
2)潜水艦の大部を主として本目的の為に使用し兼て好機敵艦船の攻撃に任ぜしむ。攻撃重点を敵海上交通頻繁なる海域に置き」
とまで輸送路攻撃を重要作戦として挙げています。
そも、日本側が艦隊決戦に拘っていたのはアメリカ側に対する「返答」という側面もありましたし、マハンが言うように敵艦隊が無くなれば保護される輸送船団は花瓶の花の様になってしまい、結局撃退出来る事に変わりはありません(第一次ソロモンが好例かと思います)。
比島さえ守れればなんとか南方との連絡路を保持できるために間接直衛を実施していた日本側と、国家の自給自足性をほとんど考える必要のないアメリカ側を何も考えず対比させるのは適切とは言えないと考えます。
>米軍が輸送船の攻撃を優先するのは、上陸前の船を攻撃するのと、上陸後に拡散した乗船部隊を攻撃するのでは、前者のほうがはるかに効率がよい、という合理的な判断からだろう。
>この輸送船に対する攻撃・防御の優先度の差が、大東亜戦争において大きな影響を及ぼす結果となった。
別のエントリでも失礼させて頂きました。ダンピールの悲劇についての話とお見受けしますが、さすがにこの仰りようはあんまりと思いました為、書き込ませて頂きたく思います。
この作戦においては日本側は南東方面陸海航空兵力の総力と言って良い規模である百機以上の戦闘機隊を投入し、上空直援に当たっています。
但し、ラバウル~ウエワク方面からのローテーションによる交代援護となったため、多数の敵機に突破を許し大損害を受けたというのが概ねと思います。
攻撃側の方が戦力を集中でき、防御側に対し優位に立てるというのは同時期のガ島方面で陸攻隊が敵船団に対し度々戦果を挙げている事からもお分かりになるかと思います。
また帝国海軍は同方面では大海指60号と大海指107号において、航空兵力・潜水艦など含めた戦力での敵輸送路破壊を命じており、後者に至っては、
「1)他の作戦に支障なき限りあらゆる使用可能な兵力及び機会を利用し極力敵の海上交通を破壊攪乱し以て敵国の屈服を促進す。
2)潜水艦の大部を主として本目的の為に使用し兼て好機敵艦船の攻撃に任ぜしむ。攻撃重点を敵海上交通頻繁なる海域に置き」
とまで輸送路攻撃を重要作戦として挙げています。
そも、日本側が艦隊決戦に拘っていたのはアメリカ側に対する「返答」という側面もありましたし、マハンが言うように敵艦隊が無くなれば保護される輸送船団は花瓶の花の様になってしまい、結局撃退出来る事に変わりはありません(第一次ソロモンが好例かと思います)。
比島さえ守れればなんとか南方との連絡路を保持できるために間接直衛を実施していた日本側と、国家の自給自足性をほとんど考える必要のないアメリカ側を何も考えず対比させるのは適切とは言えないと考えます。