「アンブロークン」が「奴隷収容所」だという大森捕虜収容所のクリスマス大演劇「シンデレラ」はこんなにすごいショーだった!
- 2015/06/18
- 11:01

すでにこのブログで、昭和19年のクリスマスに大森捕虜収容所で上演された劇「シンデレラ」の話を何度もした。ものすごく素晴らしい芝居だったという評判ではあったが、具体的にどんな劇だったのかは、ほとんど不明だった。しかし、先日届いた英陸軍工兵Derek Clarkeの「No Cook's Tour」にその内容が書かれていた。Derek Clarke, No Cook's Tour映画「アンブロークン」で再現された「シンデレラ」は、小学生のお楽しみ会レベルの...
「アンブロークン」が歪曲する、大森捕虜収容所で「シンデレラ」が上演できた理由
- 2015/06/17
- 06:04

自分が作り上げたストーリーに合わせるため、間違った情報を平気で使うヒレンブランド「シンデレラ」の閉幕シーン。鐘が鳴り、幕が閉じると万雷の拍手。何度か幕が開いては、勢揃いした役者たちが頭を下げた。以前、大森捕虜収容所のクリスマスで上演されたシンデレラの話をした。それは主にロバート・マーチンデイル米陸軍少尉やトム・ウェイド英陸軍中尉の著書を元にしたものだった。では、ローラ・ヒレンブランドの「アンブロー...
アンブロークンが「奴隷収容所」だという大森捕虜収容所で、捕虜たちのための文芸誌が発行されていた
- 2015/06/12
- 10:16

映画「アンブロークン」で描写された、現実とかけ離れたひどい芝居昭和19年の大森収容所で、クリスマスの日に捕虜たちによって演じられた劇「シンデレラ」。実際の大森捕虜収容所での「シンデレラ」の舞台。衣装が素晴らしい。王子様役のティンカー(右端)はマントを羽織り、腰に手を当てポーズを決めている。実際の捕虜たちは、映画会社から借してもらった豪華衣装を身にまとい、「シンデレラ」を上演したが、映画アンブローク...